2027/9/24 13:14
To 坂下正樹
From 業務主任 高橋由紀恵
昨日、提出してもらった報告書について
内容はこのままでかまわないんだけど、「能力者」という表現を「オーバーポイント能力者」に訂正してもらえないかしら? 同じく、「アンダーポイント」は「アンダーポイント能力者」に訂正ね。
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2027/9/24 13:30
To 業務主任 高橋由紀恵
From 坂下正樹
オーバーポイントですか? わかりました。正式な書類だとこの名称を使うべきですね。すみません、すぐに訂正したデータを送ります。
言い訳をするつもりではないのですが、普段、オーバーポイントという名称は使わないですよね。どんな経緯で作られたんですか? 純粋な質問です。
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2027/9/24 16:40
To 坂下正樹
From 業務主任 高橋由紀恵
「オーバーポイント」または「オーバーポイント能力者」という名称について
坂下君の言う通り、「オーバーポイント」なんて言葉は高度政令都市で暮らしている学生たちはおろか、セントラルで超能力研究にあたっている私たちですら、普段は使わないわね。
「能力者」か「学生」という名称を使っている。
ところで「オーバーポイント」という名称は、2015年までは無かったんだけど、その理由ってわかる?
すぐにピンときたと思うんだけど、2015年はアレイク博士によってアンダーポイントが発見された年よ。つまり、「オーバーポイント」は「アンダーポイント」の対義語として作られたの。
でも「アンダーポイント」は広く使われるようになったけど、一方の「オーバーポイント」は定着しなかった。
2015年以前は、ヴァリエンティアを「能力者」と「非能力者」に分類していたんだけど、アンダーポイントの発見によって、「非能力者」と彼らを呼称するのが間違っていることがわかった。
それに「非」能力者が、印象の良い言葉でないことから「アンダーポイント」、「アンダーポイント能力者」という言葉が使われるようになったの。
でも、「オーバーポイント」の方は、「能力者」でも間違いではないし、また当時から広く使われていた名称だったので、わざわざ言い換える必要を感じなかったのね。だから定着しなかったの。
とはいえ、アンダーポイント以上の能力を「オーバーポイント」。その能力者を「オーバーポイント能力者」とするのが正式な名称なので、公的な文章や学会に提出するような文章には、これを使用するのが望ましいわ。
報告書の訂正は確認してます。ご苦労様。
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2027/9/24 17:10
To 業務主任 高橋由紀恵
From 坂下正樹
勉強不足だった僕に、丁重な説明をありがとうございます。
今後は主任の指示通りに、オーバーポイント(能力者)を報告書には使うようにします。
ちなみに、この後なのですが、ご教授いただいたお礼に、一緒に夕食などはいかがですか?
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2027/9/24 17:30
To 坂下正樹
From 業務主任 高橋由紀恵
せっかくのお誘いだけど、これから生徒会本部に行く予定なの。
悪いわね。
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2027/9/24 17:33
To 業務主任 高橋由紀恵
From 坂下正樹
そんなァ…orz
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──セントラル職員メールより抜粋
作:昌和ロビンソン