── SECRET ──
2017年03月22日
×××××(塗りつぶされているため判読できない)の命により、×××××(塗りつぶされているため判読できない)は今後、特例機密04として扱うことが決定した。以後、×××××(塗りつぶし)を扱う者は、特例機密の守秘義務を厳守すること。
守秘義務に関する詳細は、別紙に記載しているので必ず目を通すこと。
(塗りつぶし)
ヴァリエンティアにより、我が国民の人命、財産、権利が侵害される可能性は非常に高い。そして国民が損害を被るということは、国益に損失が生じるという意味である。日本政府は、それを阻止しなければならない。
今のところ、彼らの戦闘力は未知数だが、その能力は個人が所有して良い範囲を大きく逸脱している。
現時点で確認されている中にも、軍隊に匹敵するであろう武力を有しているヴァリエンティアは数名ほど確認されている。
×××××(塗りつぶし)によると、現在、ヴァリエンティアが引き起こす問題は「能力の暴発」がほとんどだが、これから彼らの年齢が上がるにつれて「故意に能力を悪用する者」が、これまで以上に多くなるのは間違いない。
彼らのような、高い戦闘力を持つヴァリエンティアに対抗できる組織の設立を早急に進めなければならない。
(1ページにわたり、塗りつぶし)
結波高度政令都市に設立が決まった、結波高度政令都市自治警察に対ヴァリエンティアを想定した特殊部隊を設ける。
特殊部隊は銃火器の所持はもちろんのこと、特殊車両や専用装備など、対ヴァリエンティアを想定した武装を許可された部隊でなくてはならない。
幸い、結波高度政令都市は日米都市運営規約により、特例区域に指定されているため、このような特殊部隊の設立は可能であると判断してよいだろう。
(2ページにわたり、塗りつぶし)
超能力研究においても、対ヴァリエンティアを想定した研究や技術開発は重要な課題である。
現在進められている×××××(塗りつぶし)や×××××(塗りつぶし)などが、これに相当するが、超能力再現実験や超能力無力化実験などにも、予算を出すことが決定している。
また、特殊スーツや戦闘用デバイスといった対ヴァリエンティア用の武装もこれに該当する技術であると認定されたため、今年度から超能力研究の一環として予算を出すことが決定している。
(塗りつぶし)
対ヴァリエンティア研究、技術開発は結波高度政令都市を中心に行うことになるだろうが、その内容は公にすることはできない。
日本政府は、ヴァリエンティア達は高度政令都市で適切な教育を受けることで、その後の一般社会で問題なく生活することができる、という立場を取っている。
その一方で、ヴァリエンティアを武力で対処するための技術開発を行っているという事実が明るみに出れば、非難の的となるのは避けられない。最悪の場合、現政権に致命的な打撃を与える可能性があるだろう。
これらの様々な経緯によって、×××××(塗りつぶし)は特例機密とし、特例機密04の名称で扱うことが決定した。
(3ページにわたり、塗りつぶし)
──機密文書『特例機密04』より抜粋
作:昌和ロビンソン