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超能力を持つ学生たちの青春を描くWeb小説『プラスチャイルド』のSSや設定などを公開しています。
制作:textscape

2014/10/17

tips057
能力名とセーフティースペル

   疑問その5 能力名とセーフティースペル

 ときどきネットでも能力名とセーフティースペルがごっちゃになっている人を見ることがある。
 だが超能力やヴァリエンティアに詳しくない人なら、それもしかたがないだろう。

 そんな勘違いしやすい『能力名』と『セーフティースペル』について「疑問その5」では説明することにしよう。

 セーフティースペルについては、前の「疑問その3 あの「かけ声」ってなに?」で、だいたい説明したので、ここではあまり多くは語らない。

 では、さっそく『能力名』だ。

 セーフティースペルが暴発事故を防ぐために考案された物であるのに対して、能力名は読んで字のごとく、能力につけられた名称、のことだ。

 サイコキネシスやパイロキネシス、飛行能力に透視能力など、超能力の種類におおまかな名前がある。
 そのため『能力名』と聞くと、そのことだと勘違いしてしまう人もいるようだが、この『能力名』とは、能力者個人の能力につけられた名称、になる。

 つまり、能力者によって同じパイロキネシスでも「クレイジーファイア」や「ブルートーチ」「レッドウィッチ」のような、個別の名称が与えられている。

 これは同じパイロキネシスでも、能力者によってその特性が違うために「別の能力である」と考えるべきだからだ。

 例えば同じパイロキネシスでも、能力者によって炎の燃焼温度や燃焼反応が違うため、赤や青、緑など様々な色彩を見せる。
 また一般的に、パイロキネシスは掌から炎を放射したり、火球を飛ばしたりする能力だと私達は考えているが、中には炎を身に纏う物や炎自体を出現させるのではなく、特定の場所の温度を急激に上昇させることで自然発火を起こす能力者もいる。
 そんな様々な特性を持ったパイロキネシスを「パイロキネシス」という名称でひとくくりにはできない──というのが『能力名』が存在している一つの理由だ。

(中略)

 ただし、これはあくまでもオーバーポイントに対してであって、アンダーポイントの能力には当てはまらない。

 アンダーポイントに対しては、管理のしやすさを求めた結果。
 「サイコキネシス・アンダーポイント5」や「パイロキネシス・アンダーポイント3」「予知能力・アンダーポイント7」のような、能力の種類+アンダーポイントの数値、が能力名になった。
 そのため、めったに同じ能力名を持つ能力者がいないオーバーポイントと違い、アンダーポイントは、同じ能力名を持っている者がかなり多くなることになる。

 このように、能力者には彼等個人の能力につけられた名称・能力名と、能力発動のきっかけとなる言葉・セーフティースペルがあり、それぞれは全く別の意味と役割を持っているのです。


1 これを推奨した「マークス派」や「シュルツ派」、反対した「メロウズ派」などの専門的な話題は省略させていただきます。今後、機会があれば詳しく掲載するつもりですのでご了承ください。

2 超能力研究で一定の数値に達している能力をオーバーポイント、達していない能力をアンダーポイントと分けているのは、前回の「疑問4 オーバー? アンダー?」で説明していますので、あわせて一読いただけると幸いです。

3 中には能力名とセーフティースペルが同じ能力者もいるので要注意。有名なのは日本の最重要能力者・織戸神那子、彼女は能力名もセーフティースペルも「クレアトア」で統一している。彼女に関しては後に「疑問12 一番すごいヤツが知りたい!」にて説明しています。


──すいそう編集部『すいそうムック いまさら聞けない能力者の疑問』より抜粋

作:昌和ロビンソン