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超能力を持つ学生たちの青春を描くWeb小説『プラスチャイルド』のSSや設定などを公開しています。
制作:textscape

2015/01/23

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生徒会情報分析班

 結波市で『生徒会』といえば──やはり『執行部』に注目が集まるだろう。

 彼らは能力を悪用する学生を拘束するために召集された能力者で、全員が高レベル認定を受けた強力な能力を持っているヴァリエンティア。実働部隊であるため、生徒会の役員の中でも花形だ。

 だが今回はその『執行部』ではなく、彼らと共に任務を遂行するもう一つの部署『情報分析班』について説明させていただこうと思っている。

 執行部に所属しているヴァリエンティアは皆、日米都市運営規約23項によって、能力の限定的な使用許可を与えられている『特別指定生徒』だが、生徒会には執行部に所属している役員の他にも『特別指定生徒』として能力使用を認められているヴァリエンティアがいる。

 それが『情報分析班』に所属している者達だ。

 情報分析班に所属しているのは、主に『ESP能力』と呼ばれる知覚系能力を持つヴァリエンティアで、彼らの能力は予知能力や透視能力、サイコメトリー、視覚や聴覚などに優れた感覚強化系能力など、攻撃的な能力を持つ執行部のヴァリエンティア達とは大きく違う。

 その業務内容は、事件が発生した際に違反者の能力を含む様々なデータを分析し、違反者への対処方法を執行部に提示、未解決事件の調査、また解決した事件の報告書の作成と再発防止策を上層部(生徒会幹部や統括指令本部、運営委員など)に報告するなど、多岐にわたる。

 またデスクワークだけではなく、彼らのESP能力を生かすために執行部と共に現場に赴き、違反者の情報収集とその分析結果から、その場で違反者を確保するための作戦を執行部の役員に提案することも行っている。

 時には、機動隊の隊長に代わって情報分析班の人間が現場の指揮を任される場合もあり、複数の機動隊が合同で作戦を行う場合は情報分析班が指令塔となることが多いようだ。

 執行部が『花形』なら、情報分析班は『裏方』と言えるかもしれないが、現場の指揮を任せられるなど、その業務内容は『裏方』という言葉以上の役割を与えられている。

 さらに、違反者を拘束するために出動する執行部のチーム、機動隊を選出する権限は統括司令本部が持っているのだが、この時、情報分析班がどの機動隊を出動させるべきか統括指令本部に提言できる、という話も耳にする。

(中略)

 いくら執行部が高レベル認定を受けた強力な能力者部隊であっても、この様な情報分析班の存在がなくては無事に任務を行うことはできないわけだ。

 そんな重要な役割を持つ情報分析班だが、実は生徒会が発足した当初は存在していなかった。

 生徒会が発足し、執行部が業務を行うようになってからしばらくした頃。

 当時、支援隊員として第1機動隊に所属していた透視能力者・葉澄コウが、『独立した部署として、ESP能力者による支援部隊』の必要性を訴え、情報分析班を立案した。
 それから約1年後、執行部から独立した部署として情報分析班が発足する。

 その後、情報分析班の立案者である葉澄コウは、100名以上のESP能力者を取りまとめる『班長』に就任し、現在もくせ者ぞろいと言われている情報分析班のトップを勤めている。


──著者不明

作:昌和ロビンソン